実践レポート

幼児期は、睡眠、食事、遊びといった活動にメリハリが出てくるので、一生を通じて食事リズムの基礎を作る重要な時期になります。また、活動範囲が少しずつ広がり、好奇心も強くなってくるので、食べ物に興味や関心がもてるようになります。この時期から、子どもの食べる意欲を大切にし、食の体験を広げていく食育活動が必要です。
 今回、子どもシェフクラブを実践した結果以下のことが分かりました。

本実践は潮をふく生のあさりを観察して料理することで台所でも海を体験できるので、食育を通した幼児の生活体験を広げる方法として効果が期待できる。

子ども全員が食事づくりにかかわるようになったので、子どもの自主性が育まれる内容であることが示唆された。

親は、子どもが実際にクッキングをしているのを参観することで、子どもの可能性に気づき、「子どもが、一人でもできる。」という意識の変化がみられた。また、参観した保育士から「3歳児では食育活動は、できないと思い込んでいた。」という声もあり、大人が子どもの体験に制限をかけていたことに気づいたように思われた。

3歳児の発達段階から考えると実施内容は、適切であったと思われた。子どもが、楽しみながら遊び感覚でクッキングを実践できたのは、泥んこ遊びの延長である「手」を使った調理技術(ぬる、まぜる、にぎる等)が多かったためと考えられた。

家庭での実施回数の高いメニューは「しらすトースト」「カチューユ」「ころころおにぎり」「魚のホイル焼き」の順で、「手」を調理技術として多用したものが多かった。

家庭での実践理由は、「子どもが作りたい」「子どもが喜んだので」という回答より「美味しい」「手軽さ」と答えた保護者が多かった。

以上のことから、子どもの食育推進のプログラムの主な要件は3つあると思われました。

ふれる、観察、ダンスなど五感や体を使うことができる内容(活あさり、サラダ) であること

3歳児の発達段階に合わせて「手」を調理技術として多用する内容であること

食育メニュー開発は「美味しい」「手軽さ」を意識すること

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